『オネゲル: 交響曲 第2番、第3番』  ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

オネゲル交響曲 第2番、第3番』 
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 

Honegger 

Symphony No. 3 "Liturgique" 
Symphony No. 2 

Berliner Philharmoniker 
Herbert von Karajan 


CD: Deutsche Grammophon/ポリドール株式会社 
シリーズ: 20世紀のクラシック 20th Century Classics 
F28G 50486/423 242-2 
¥2,800 

 

f:id:nekonomorinekotaro:20211107134230p:plain


帯裏文: 

「「私たちの概念にあるような音楽芸術は、幾年もせぬうちに、きっと滅び去ってしまうだろう」と語ったオネゲルは、ヒューマニストなるがゆえに、人間とその美質である音楽芸術に関し癒しがたい悲観主義を抱いた孤高の作曲家であった。第二次大戦中・戦後の作品であるふたつの交響曲は、ともに伝統的な旋律およびリズム感覚によって書かれているが、その重い内容は、人類普遍の苦悩の表現であるとともに、二十世紀固有の不安を色濃く反映した作品である。」


アルテュールオネゲル 
Arthur Honegger (1892-1955) 


交響曲 第2番 (1941) 
弦楽合奏とトランペットのための 
Symphony no.2 for String Orchestra and Trumpet 
1.1.Molto moderato - Allegro 10:56 
2.2.Adagio mesto 9:17 
3.3.Vivace, non troppo - Presto 4:56 
フリッツ・ヴェゼニック(トランペット) 
Solo trumpet: Fritz Wesenigk 


交響曲 第3番《典礼風》 (1945-46) 
Symphony no. 3 "Liturgique" 
4.1.怒りの日 7:03 
"Dieas irae": Allegro marcato  
5.2.深き淵よりわれ呼びぬ 14:25 
"De profundis clamavi": Adagio 
6.3.われらに安らぎを与えたまえ 11:44 
"Dona nobis pacem": Andante 


ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 
Berliner Philharmoniker 
指揮: ヘルベルト・フォン・カラヤン 
Conductor: Herbert von Karajan 

プロデューサー: オットー・ゲルデス 
ディレクター: ハンス・ヴェーバー 
レコーディング・エンジニア: ギュンター・ヘルマンス(第2番)、クラウス・シャイベ(第3番) 
データ: 1969年8月 サンモリッツ(第2番)、1969年9月 ベルリン、イエス・キリスト教会(第3番) 
出版: サラベール社、パリ 
解説書表: H. マッティース 


◆本CD解説(濱田滋郎)より◆ 

交響曲 第2番《弦楽のための》」
「1936年、バーゼル室内管弦楽団の指揮者パウル・ザッハーから同オーケストラの設立10周年を記念する楽曲を依頼されたのが作曲の動機だが、完成までには5年の歳月を要した。彼がパリでこれの作曲に本腰を入れたのは1941年、第二次世界大戦のさなかの重苦しい時にあたっていた。オネゲルはまず第2楽章「アダージョ・メスト(悲しく)」を書き上げたが、それは彼自身にとっても「時折絶望的にひびく憂鬱な楽曲」だと思われた。つづいて彼は「冒頭の動機の厳粛さに対抗する(つづく部分の)内的な激しさをくじくことなく、しかも緊密かつ厳格に作られた」第1楽章「モルトモデラート~アレグロ」を書くべく心を砕いた。終わりに、彼は第2楽章(中略)の悲しさに対し救いとなりうるような、華やかな要素を取り入れて「ヴィヴァーチェ・ノン・トロッポ」の第3楽章を書いた。これはたしかに、“来たるべき日への希望”を表したフィナーレであろう。」

交響曲 第3番《典礼風》」
「第二次大戦の戦禍が去りやらぬ1945年から’46年にかけて作曲されたこの交響楽には、オネゲルという音楽家が現実を見つめ、人間全体の運命を思いながら苦悩する、その心のさまが映っている。評論家ベルナール・ガヴォティのインタヴューに答えて、オネゲル自身、つぎのとおり語っている――「私がこの曲に表そうとしたのは、もう何年も私たちを取り囲んでいる蛮行、愚行、苦悩、機械化、官僚主義の潮流を前にした現代人の反応なのです。周囲の盲目的な力にさらされる人間の孤独と、彼を訪れる幸福感、平和への愛、宗教的な安堵感とのあいだの戦いを、音楽によって表そうとしたのです。私の交響楽は、言わば、3人の登場人物を持つ一篇の劇なのです――その3人とは、「不幸」「幸福」そして「人間」です。これは永遠の命題で、私はそれをもういちど繰り返したにすぎません……」。


◆本CDについて◆

三つ折りブックレット(6頁)に濱田滋郎による解説、トラックリスト&クレジット。

★★★★☆ 


Symphony No.2 For Trumpet And Strings - 2. Adagio mesto