ギャリー・ベガー
『サイレンス・アンド・ティアーズ』
Galley Beggar
Silence & Tears
CD: Trooper Entertainment Inc.
発売元:株式会社トゥルーパー・エンタテインメント/トゥルウーパー・ミュージック
販売元:コロムビア・マーケティング株式会社
QATE-10074 (2015年)
定価¥2,400+税
帯文:
「カテドラルのリー・ドリアンが主宰するレーベル、ライズ・アバヴ発!
イングリッシュ・フォーク・バンド、ギャリー・ベガー。
日本デビューとなるサード・アルバム登場!」
「日本盤ボーナス・トラック2曲追加収録」
帯裏文:
「英国産フォーク・ロック・バンド、ギャリー・ベガーは、ロンドンを拠点に活動している女性ヴォーカルを擁する6人組。バンド名はイギリスの民間伝承における妖精“首のない幽霊”から採っている。2009年に結成、自主制作により、2011年にデビュー・アルバム「REFORMATION HOUSE」を、2012年に「GALLEY BEGGAR」をリリースした。2015年、レーベルを元カテドラルのリー・ドリアンが主宰するレーベル、ライズ・アバヴに移し、サード・アルバム「サイレンス・アンド・ティアーズ」が発表される。
70年代フォーク・ロックの伝統と様式をダイレクトに受け継いだサウンドにより、英国フォーク・ロック栄光の時代を広く回顧せしめ、そのサウンドを未来に受け継いでいくことを宣言した、日本デビュー作となる本作を要チェック!」
1.アダム・アンド・イヴ
Adam & Eve
2.ペイ・マイ・ボディ・ホーム
Pay My Body Home
3.エンプティ・スカイ
Empty Sky
4.ジャック・オリオン
Jack Orion
5.ジョーディ
Geordie
6.サイレンス・アンド・ティアーズ
Silence & Tears
7.サンクチュアリー・ソング
Sanctuary Song
8.デリヴァー・ヒム
Deliver Him
日本盤ボーナス・トラック
9.ノッタム・タウン
Nottamun Town
10.ウィロウ・トゥリー
Willow Tree
ポール・ダッドスウェル
Paul Dadswell: Drums, Percussion, Vocals
デイヴィッド・エリス
David Ellis: Guitars
マット・フォーラー
Mat Fowler: Guitars, Vocals
ビル・リン
Bill Lynn: Bass
セリーヌ・マーシャル
Celine Marshall: Violin
マリー・オドネル
Maria O'Donnell: Vocals
All songs written by
Galley Beggar except
Jack Orion (Trad. arr. Galley Beggar), Geordie (Trad. arr. Galley Beggar), Silence & Tears (Words by Lord Byron, music by Galley Beggar)
Published by Rise Above Music
Recorded by Liam Watson
at Toe Rag Studio, London
◆奥野高久/BURRN!による解説より◆
「GALLEY BEGGARが結成されたのは2009年。ロンドンとケントのミュージシャン6人によってスタートした。GALLEY BEGGARとはイギリスの民間伝承における妖精“首のない幽霊”から採ったもので、英国産フォーク・ロック・バンドとして、いかにも謎めいた印象を感じさせるものと言える。16世紀にイングランド北部に現われたとされるこの幽霊、殆ど骨と皮の状態であり、道端や荒れ地に出没しては恐ろしげな叫び声を上げて人々を震えあがらせたという。」
「ちなみに彼らは、様々なタイプのバンド/ミュージシャンから影響を受けており、LED ZEPPELIN、PINK FLOYD、ニック・ドレイク、JETHRO TULL、FOTHERINGAY、FAIRPORT CONVENTION、STEELEYE SPAN、PENTANGLE及びバート・ヤンシュ、CIRCULUS等からインスピレーションを得てきている。」
「レーベルのオーナーであるリー・ドリアンはGALLEY BEGGARの音楽について「TREES、MELLOW CANDLE、FAIRPORT CONVENTION、そしてMIGHTY BABYといったバンド達が交差したところにある」と語っていた。リーとしてはフォーク・ロックの要素プラス、MIGHTY BABYのようなサイケデリック・フォーク・ロックの色合いについても彼らの音楽の重要な要素であると指摘している。」
◆本CDについて◆
透明ジュエルケース。二つ折りブックレット内側にクレジット。インレイにトラックリスト。投げ込み(十字折り)にトラックリスト&クレジット、奥野高久による解説、歌詞(英語原文と国田ジンジャーによる日本語訳/「日本盤ボーナス・トラックの歌詩・対訳は割愛させていただきます。御了承下さい。」)。
基本的に1960~70年代志向で、フェアポート/トゥリーズ色が濃いですが、ヴォーカルは1980年代(オール・アバウト・イヴとか)っぽいです。テクニカルではないですが、その分、楽器の音色とかアレンジに凝っていて、9分弱の長尺曲「ペイ・マイ・ボディ・ホーム」ではサイケデリックな逆回転ギターが大々的にフィーチャーされています。
トラッド曲のうち、「Jack Orion」はペンタングル『Cruel Sister』、「Geordie」はトゥリーズ『On the Shore』、「Nottamun Town」はフェアポート・コンヴェンション『What We Did On Our Holidays』などのヴァージョンがあるので、聴き比べてみるとよいです。
★★★★★
Pay My Body Home