『《春は来たりぬ》中世イタリアの音楽』
ディヴィッド・マンロウ指揮/古楽コンソート
Ecco la primavera
Florentine Music of the 14th Century
The Early Music Consort
David Munrow
CD: London
発売:ポリドール株式会社
シリーズ:ロンドン ルネッサンス/バロック音楽シリーズ
POCL-2851 (1992年)
税込定価¥2,200(税抜価格¥2,136)
Made in Japan
帯文:
「古楽界の悲劇の天才、マンロウによる中世イタリアの世俗曲集。」
春は来たりぬ/中世イタリアの音楽
Ecco la primavera / Florentine Music of the 14th Century
1.春は来たりぬ[バラータ](ランディーニ) 1:12
ECCO LA PRIMAVERA, ballata (Landini / a. 1325-1397)
2.トリスタンの嘆き(作曲者不詳) 2:47
LAMENTO DI TRISTAN (Anon)
3.美しさとやさしさの[バラータ](ランディーニ) 3:20
GIUNTA GAVA BITA, ballata (Landini)
4.愛よ、この乙女を[バラータ](ランディーニ) 4:30
QUESTA FANCIULLA, AMOR, ballata (Landini)
5.トロット(作曲者不詳) 1:44
TROTTO (Anon)
6.ああ、いっておくれ[カノン風マドリガーレ](ランディーニ) 2:46
DE DIMMI TU, canonic madrigal (Landini)
7.甘き望みを持ちて[カッチァ](ピエロ) 1:50
CON DOLCE BRAMA, caccia (Piero)
8.2つのサルタレッロ(作曲者不詳) 3:00
TWO SALTARELLI (Anon)
9.ロゼッタ(ダ・テーラモ) 2:30
ROSETTA (da Teramo)
10.私が公爵を見ると[カノン風マドリガーレ](作曲者不詳) 2:19
QUAN JE VOY LE DUC, canonic madrigal (Anon)
11.いとしき人よ[バラータ](ランディーニ) 3:53
CARA MIE DONNA, ballata (Landini)
12.黄金色に輝くお下げ髪は[バラータ](ランディーニ) 1:27
LA BIONDA TRECCIA, ballata (Landini)
13.マンフレディーナ(作曲者不詳) 1:36
LA MANFREDINA (Anon)
14.いとしき人よ、あなたの旅立ちは[バラータ](ランディーニ) 1:39
DONNA'L TUO PARTIMENTO, ballata (Landini)
15.犬を引き連れ[カッチァ](ダ・フィレンツェ) 3:23
CON BRACCHI ASSAI, caccia (da Firenze)
16.イスタンピッタ・ゲッタ(作曲者不詳) 3:55
ISTAMPITTA GHAETTA (Anon)
17.さあ、おあげなさい[マドリガーレ](ディ・フィレンツェ) 3:44
18.私が不死鳥だった時[マドリガーレ](ダ・ボローニャ) 2:41
FENCE FU', madrigal (da Bologna)
19.白い花(作曲者不詳) 1:53
BIANCE FLOUR (Anon)
古楽コンソート
EARLY MUSIC CONSORT
指揮:デイヴィッド・マンロウ
directed by DAVID MUNROW
ジェイムズ・ボウマン(カウンター・テノール)
James Bowman (counter tenor)
ナイジェル・ロジャーズ(テノール)
Nigel Rogers (tenor)
マーチン・ヒル(テノール)
Martyn Hill (tenor)
オリヴァー・ブルックス(バス・ヴィオール)
Oliver Brookes (bass viol)
メアリー・レムナント(高音用レベック、中世フィドル)
Mary Remnant (treble rebec, mediaeval fiddle)
ロバート・スペンサー(リュート)
Robert Spencer (lute)
クリストファー・ホグウッド(オルガン、ハープ)
Christoper Hogwood (organ, harp)
アラン・ラムスデン(テナー・サックバット)
Alan Lumsden (tenor sackbut)
デイヴィッド・マンロウ(リコーダー、クルムホルン、テナー・ショーム)
David Munrow (recorders, crumhorns, tenor shawm)
Recording
Producer: MICHAEL BREMNER
Location: WEST HAMPSTEAD, London
Date: April 1969
◆本CDについて◆
ブックレット(全12頁)にトラックリスト&クレジット、解説(高野紀子)、「演奏者について」(那須田務)、歌詞(伊藤恵子・訳)、図版(モノクロ)1点。歌詞は日本語訳のみで原詩は掲載されていません。
1976年に33歳で自殺した(身内を亡くしたこともあって鬱状態だったようです)デイヴィッド・マンロウ率いる「古楽コンソート」の第1作(1969年録音、オリジナルLPは英Argo)。あまりにも早すぎる逝去とはいえ、マンロウがいなかったら、今の古楽界(中世音楽)の隆盛はなかったです。
フランチェスコ・ランディーニを中心に、ヤコポ・ダ・ボローニャ、ロレンツォ・ディ・フィレンツェ、ジョヴァンニ・ダ・フィレンツェ、マギステル・ピエロ(ピエロ師)、ザッカーラ・ダ・テーラモ等による14世紀のフィレンツェの世俗音楽を取り上げています。#2、5、6、8~10、13、14、16、17、19は器楽演奏。器楽曲「トリスタンの嘆き」の玄妙なアレンジが秀逸です。「イスタンピッタ・ゲッタ」での鳥のさえずりのようなマンロウの名人芸リコーダーも聴き所です。
★★★★★
Lamento di Tristano
Istampitta Ghaetta